バリアフリーリフォームするなら

今回は、バリアフリーリフォームについてです。
バリアフリーの意味は現在、高齢者や障がいをお持ちの方だけではなく、
全ての人にとって社会参加するうえで、物理的、社会的、制度的、心理的な障害を取り除くという意味で用いられています。
若い世代の方々でも、思わぬケガで日常生活が困難になったり、また妊娠中
などは思うように体が動かすことができなくなったりすることも。
前述したような幅広い人を想定して、暮らしのなかで体への負担となる部分を取り除き、快適で安全な空間を作っていくという概念が、リフォーム業界でも広がっています。
バリアフリーリフォームのメリット
ストレスのない生活空間で快適に暮らすことができます。
①手すりの設置
階段、足元に段差が多い玄関や、移動距離が長い場合の廊下、床が濡れている浴室、屈んだり立ち上がったりするトイレなどへの手すりの設置はぜひ実施しておきたい場所です。
②段差の解消
住宅の中にある段差はあまり大きくないケースが多いですが、そんな油断からつまずいて転倒する事故も多くあります。
転倒など、怪我をするリスクを少しでも軽減したバリアフリー住宅を目指すにはフラットな床にするのがオススメです。
玄関と廊下の段差やバスルームと脱衣所の段差、部屋と部屋を繋ぐドア部分の段差などをなくしたり、スロープを使ってフラットな床にすることもあります。
③温度差をなくす
暖房の効いた暖かい部屋からトイレやバスルームなどの温度が低い部屋に急に移動すると、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすヒートショックのリスクが高くなり危険です。
リビングやキッチンといった場所だけではなくトイレやバスルームにも暖房をせっちしたり、全館空調を取り入れたりして、温度差の少ない環境に整えるのも、バリアフリー住宅へリフォームするポイントと言えます。
④間取りの変更
自宅の間取りを変更することで、バリアフリー住宅にすることもできます。
寝室とトイレを近くにしたり、キッチンやリビング、玄関などを一直線にしたりして、移動しやすい動線にする方法が代表的です。
車いすを使用することを見据えて広めにスペースを確保した間取りにすることもオススメです。
⑤浴槽やトイレの変更
高齢になると、背の高い浴槽をまたぐのは一苦労するものです。
また転倒の危険性もあるため、またぎやすい低めの浴槽に変えたり、手すりをつけるなどもバリアフリー住宅にするポイントです。
空間が限られているトイレでは、できるだけ広くスペースを確保してスムーズに利用できるようにするのも良いでしょう。
そのためにタンクレスのトイレにしてみるのも一つの手かもしれません。
そしてこの「バリアフリーリフォーム」は補助金を活用することができます。
自治体によって制度や内容が違う場合もあるので、お住いのエリアの役所などで確認してみてください。
例えば、芦屋市の例ですと、
住宅改造費助成事業
高齢者の方が住み慣れた住宅で、安心して生活を送ることができる住環境を整備するために、既存住宅を改造して費用の一部を助成する制度です。
上限金額100万円(20万円を超える工事が対象となります。)
①手すりのとりつけ
②床の段差解消
③引き戸等への扉の取り替え
④洋式便器への取り替え
などの工事が対象。
利用条件
芦屋市内に居住する世帯かつ、公的に介護が必要とされる方を含む世帯
生計中心者の前年分の収入が、給与収入金額で800万円以下であり、かつ所得金額で600万円以下であること
最初の介護保険住宅改修制度と併用すること
が要件になります。
高齢や障がいをお持ちの方が快適に暮らせる住環境を作るだけでなく、自分自身の将来に備えて、バリアフリーリフォームを検討する方が増えています。
国や自治体の補助金を活用して、バリアフリーリフォームを行い、長く快適に暮らせる住まいを実現しませんか?